就労支援の中には、就労継続支援と就労定着支援事業があります。具体的にどんな違いがあるのでしょうか?仕事を長く続けることを考えれば、把握して損はありません。就労継続支援作業と就労定着支援事業の違いを解説します。
就労定着支援事業は、障がい者の高い離職率に歯止めをかけるために設けられました。障害者支援法に定められた障害福祉サービスのひとつです。就労定着支援では、障がい者が、就労先の労働環境や業務内容に順応し、長期的に働くことができるように支援します。
たとえば就職しても悩みやトラブルはつきものです。コミュニケーションがうまくいかない、仕事でミスが多発、遅刻や欠勤が続き、結果離職につながります。そのとき就労定着支援員が、課題を抱える障がい者と会社の間に入り、相談やアドバイスなど支援します。
就労定着支援は、就職をしてから以降のサポートが目的です。就労定着支援員が働きやすい職場環境を構築するために会社との連携を通じてサポートします。利用期間は1年ごと更新で、最長3年までのサポートを受けられる内容です。
一方、就労継続支援は、障がいや病気が理由で一般企業や事業所に就労できない人を対象としています。仕事場の提供と、知識と能力の向上を目的とした訓練をします。就労継続支援事業所で仕事をしながら、就労のための訓練が受けられるのです。
就労定着支援事業の狙いは、就職1年後の定着率を80%にすることです。この目標値は一般と比較しても変わりません。背景に、平成29年厚生労働省の統計にある最初の3ヵ月で30%前後の高い離職率が深刻な問題としてあったからです。
就労定着支援は基本的に、就労後にさまざまな悩みを抱えている障がいを持った方です。たとえば、仕事でミスが多い、上手くコミュニケーションを取れない、遅刻や欠勤が多い、給料管理が苦手ですぐに使い果たしてしまうような方が挙げられます。
就労定着支援員は障がい者との相談を通じ、どんな課題があるか把握します。障がい者は会社にいいづらいことでも相談できるのもメリットです。働く上での目標を決定し、就労のために準備をします。就労先と配慮事等で調整をすることで、働く方の不安を取り除きます。
課題に対し、本人と家族、雇用している企業と課題を解決するために関係機関と連絡調整をします。障がい者職業・生活支援センター、医療機関、社会福祉協議会などが連絡調整の対象です。
就労定着支援計画に基づいて職場訪問や面談を通じ、長期的に働けるように支援します。基本的に、就労定着支援サービスは一年ごとに更新します。ただ、利用期間は制限があり、最長3年(就労後3年6ヶ月)です。ただし、契約が終了しても、障害者就業・生活支援センターの利用を望むなら引き継ぎをしてくれます。
就職をすれば、他の同僚たちとコミュニケーションを取らなければなりません。仕事や会社に対する責任も発生します。悩みを抱えきれず、結局働くのを放棄するのも問題です。就労定着支援を受ければ、働きやすい職場環境が構築でき、障がいがあっても活き活きと活躍できます。
ここではA型・B型就労継続支援施設を運営し、幅広い仕事(作業)を用意している、皆さんにおすすめしたい佐賀県の就労継続支援施設(2021年6月調査)をご紹介します。作業内容や魅力などを解説するので、ぜひ自分に合った施設を探してみてください。
パロン ![]() 引用元:株式会社パロン公式HP |
一人ひとりに応じた
個別支援計画を立てながら フォローをしてくれる コミュニケーションミスやトラブルを無くすために、指導員以外にカウンセラーを常駐させて、就労者が相談しやすい雰囲気を作っています。悩みや不満が大きくなる前に解決できるので、安心して作業に取り組めるのが大きな魅力です。 網羅している職種・作業内容
|
---|---|
碧生会(ReLife) ![]() 引用元:ReLife公式HP |
通信制高校と連携。働きながら高校卒業資格を取得できる
佐賀市内でReLifeというカフェを運営しており、ここが就労継続支援施設となっています。 網羅している職種・作業内容
|
楠の木会(楠の木園) ![]() 引用元:きらめきプロジェクト公式HP/楠の木会 |
総合的に福祉サービスを
提供する 相談支援事業を始め、さまざまな福祉サービスを提供しています。 網羅している職種・作業内容
|
ゆとり(道の家) ![]() 引用元:NPO法人ゆとり公式HP |
地域密着で地元の人の助けになる仕事
地域密着型の施設で、就労の場の提供や定着支援を行なっています。 網羅している職種・作業内容
|