当記事では、強迫性障がいを抱える方の就労継続支援について紹介していきます。また、障がいを抱えた方の仕事探し術や向いている仕事についてもまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。
強迫性障害は、自分の意思とは反するネガティブな思考やイメージが頭に浮かび続け、強迫観念を感じる精神疾患です。自分で症状を抑えようとしても、常に強迫観念に駆られてしまい、「意味がない」「やりすぎている」とわかっていても、安心感を得られるまで、強迫行為を続けてしまいます。自分はもちろん周囲の人に影響を与えてしまうことも多く、日常生活や社会生活にも支障が及んでしまうのが特徴です。場合によっては、障がい認定を受けることもあります。
強迫性障害を抱えている方はどのような特性で悩まされることが多いのか詳しく解説していきます。
強迫性障がいを抱えている方は、日常にある些細なことに対して、過剰なまでに気になってしまい、極度の不安や恐怖を感じてしまいます。不合理な不安や恐怖だと理解していて、振り払おうとしても、悪いイメージが追い払えません。
以下のような強迫観念が、具体例として挙げられます。
強迫性障害を抱える方は、強迫観念による不安や恐怖を取り除こうと、自分が安心できるまで強迫行為を繰り返します。他にやらなければならないことがあっても、自分をコントロールできずに不安や恐怖を打ち消すまで行動を続けてしまうため、日常生活や社会生活にも支障が出てしまうでしょう。
以下のようなものが、強迫行為として挙げられます。
ここでは、仕事上で抱えやすい悩みについて紹介していきます。
強迫性障がいの中でも、汚れや細菌などへの不潔恐怖を感じる方は、人と仕事を行うことを苦痛と感じてしまいます。また、作業によって体や衣類が汚れてしまうと、汚れが気になってしまって仕事に集中できないこともあります。
強迫性障がいを抱える方の中には、特定の音がトリガーとなって強迫観念にかられてしまう方もいます。周囲の人が発するパソコンの音、物を飲む音などが気になってしまい、仕事に集中できなくなるケースも少なからずあります。
強迫性障がいを抱える方には、ミスに強い不安を感じ、何度も確認をしてしまう人も多いです。ちょっとした作業でもミスがないか繰り返し確認してしまい、人よりも作業に時間がかかってしまうこともあります。またミスを防ぐために強迫行為を続けてしまい、納期に間に合わないケースも出てきます。
この章では、仕事探し術について詳しく紹介していきます。
就労継続支援とは、強迫性障がいやその他の精神疾患を抱えている方が、一般企業に就職できるよう支援してくれる福祉サービスのことです。特性を考慮した上で、就職までのサポートをしてくれる他、就職後の定着支援や、社会生活を行うために必要な能力を習得するための訓練も行ってくれます。
強迫性障がいといっても、トリガーとなるものは人によって異なります。例えば、不潔恐怖を感じる方は、人と接したり汚れたりする仕事は向いていませんが、確認行為を繰り返すことはないため、納期があるような仕事でも対応できるでしょう。自分の特性を理解した上で、仕事を探すことが大切です。
強迫性障がいに対する理解は、少しずつ深まりつつありますが、まだまだ十分な理解が得られているとは言えません。そのため、就職にあたって医師に相談し、診断書や意見書などをもらうことも一つの方法です。
ここでは、強迫性障がいを抱えている方に向いている仕事を紹介していきます。
Webライターは、情報をリサーチし、Web上に掲載される記事を執筆する仕事です。在宅勤務で行える仕事ですので、不潔恐怖が強く、人と一緒に働くことが苦痛な方に向いています。
データ入力は、指定された数字や文字、アンケートの回答結果などをパソコンで入力していく仕事です。データ入力も在宅で行える仕事ですので、不潔恐怖が強い方に向いています。
工場のライン業務は、作業ごとに担当を決め、一つの製品を作り上げる仕事です。単調な仕事ですので、確認行為を繰り返してしまう方に向いています。
Webデザイナーは、Webサイトをデザインや制作を行う仕事です。確認行為を繰り返してしまう方は、Webデザイナーのようなクリエイティブな仕事も向いています。
ネガティブな思考やイメージを払拭することができず、強迫行為を繰り返してしまう強迫性障がいを抱えている方は、仕事をする上でもさまざまな悩みに直面し、思うように仕事が続けられないことも多いです。
仕事を探す際は、自分が何に対して強迫観念を感じるのかを把握し、トリガーとなるものを避けられる環境で働くことが大切です。就労継続支援を利用すれば、就職から就職後の定着まで支援が受けられます。「仕事が見つからない」「今の職場では周囲に理解されなくて辛い」という方は就職継続支援の利用も検討しましょう。
ここではA型・B型就労継続支援施設を運営し、幅広い仕事(作業)を用意している、皆さんにおすすめしたい佐賀県の就労継続支援施設(2021年6月調査)をご紹介します。作業内容や魅力などを解説するので、ぜひ自分に合った施設を探してみてください。
パロン ![]() 引用元:株式会社パロン公式HP |
一人ひとりに応じた
個別支援計画を立てながら フォローをしてくれる コミュニケーションミスやトラブルを無くすために、指導員以外にカウンセラーを常駐させて、就労者が相談しやすい雰囲気を作っています。悩みや不満が大きくなる前に解決できるので、安心して作業に取り組めるのが大きな魅力です。 網羅している職種・作業内容
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碧生会(ReLife) ![]() 引用元:ReLife公式HP |
通信制高校と連携。働きながら高校卒業資格を取得できる
佐賀市内でReLifeというカフェを運営しており、ここが就労継続支援施設となっています。 網羅している職種・作業内容
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楠の木会(楠の木園) ![]() 引用元:きらめきプロジェクト公式HP/楠の木会 |
総合的に福祉サービスを
提供する 相談支援事業を始め、さまざまな福祉サービスを提供しています。 網羅している職種・作業内容
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ゆとり(道の家) ![]() 引用元:NPO法人ゆとり公式HP |
地域密着で地元の人の助けになる仕事
地域密着型の施設で、就労の場の提供や定着支援を行なっています。 網羅している職種・作業内容
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