本記事では、「就労継続支援と精神科デイケアの併用は可能であるか」という点について解説しています。また、メリットやデメリットにも触れていますので、就労継続支援と精神科デイケアの併用を検討している方はぜひ参考にしてください。
精神科デイケアは、精神科で日帰りのリハビリテーションを受けられるサービスです。さまざまな精神疾患から社会生活が難しい人に対して、イベントを開催する、運動指導をするといったことを通して、社会生活を送ることができるようにリハビリを提供します。
精神科デイケアは、通院によってある程度疾患が改善した人が、疾患の再発を予防するために利用するケースが多いです。精神科デイケアで受けるリハビリテーションには高い効果が期待できるといわれています。
規則正しい生活リズムを習慣化させることで、仕事に毎日通えるような生活習慣を作ることができますし、体力づくりにもつながります。そのほか、さまざまなプログラムに参加することで、コミュニケーション力を養う効果が期待できます。
精神科デイケアを利用できる人は、発達障害や精神疾患といった疾患によって精神科に通院していて、現状は入院を必要とせず、容態が比較的安定している人です。現在通院をしていなくても、近いうちの就業を希望している場合は受け入れてもらえる可能性があります。
就労継続支援B型事業所を利用している人の中には、精神科デイケアも併せて利用したいと考える人がいます。結論からいうと、併用は可能です。就労継続支援は福祉が提供しているサービスであり、精神科デイケアはあくまで医療の提供ですので、必要としている人がサービスを受けるうえでの大きな制限はありません。
就労継続支援と精神科デイケアを併用するメリットとしては、利用者の居場所が増えることが挙げられます。また、医療面と福祉面両方の側面から評価を受けることで、自分の現状をより広い視点で確認することができる点も、メリットのひとつです。
デメリットとしては、複数の評価を受けることがプレッシャーになってしまう可能性がある点です。また体調が思わしくないときに、2箇所に通うことが負担になるかもしれません。また、精神科デイケアと就労継続支援でのアドバイスが異なることもあると思われますので、混乱を招いてしまう恐れもあります。
メリットとデメリットはどちらも同じ状況で利用者がどう捉えるか、という点が大きいですが、物理的または身体的に併用することが問題なければ、併用してみるのもよいと思われます。
実際に就労継続支援と精神科デイケアを併用している人のケースにはいろいろなパターンがあります。就労継続支援を週1回利用していて、そのほかの日は精神科デイケアをしている人、精神科デイケアに週5回通っていたけれど、就労継続支援を週5回にして、精神科デイケアを週1回にした人などさまざまです。
ひとついえるのは、精神科デイケアから就労継続支援に移行していくケースが多いことです。就労継続支援では、利用者が興味を抱く作業が用意されていることが多く、やりがいを感じられることから、精神科デイケアよりも通うことが楽しみになるようです。
ここではA型・B型就労継続支援施設を運営し、幅広い仕事(作業)を用意している、皆さんにおすすめしたい佐賀県の就労継続支援施設(2021年6月調査)をご紹介します。作業内容や魅力などを解説するので、ぜひ自分に合った施設を探してみてください。
パロン |
一人ひとりに応じた
個別支援計画を立てながら フォローをしてくれる コミュニケーションミスやトラブルを無くすために、指導員以外にカウンセラーを常駐させて、就労者が相談しやすい雰囲気を作っています。悩みや不満が大きくなる前に解決できるので、安心して作業に取り組めるのが大きな魅力です。 網羅している職種・作業内容
|
---|---|
碧生会(ReLife) |
通信制高校と連携。働きながら高校卒業資格を取得できる
佐賀市内でReLifeというカフェを運営しており、ここが就労継続支援施設となっています。 網羅している職種・作業内容
|
楠の木会(楠の木園) |
総合的に福祉サービスを
提供する 相談支援事業を始め、さまざまな福祉サービスを提供しています。 網羅している職種・作業内容
|
ゆとり(道の家) |
地域密着で地元の人の助けになる仕事
地域密着型の施設で、就労の場の提供や定着支援を行なっています。 網羅している職種・作業内容
|