近年はリモートで仕事を行う企業が増えてきていますが、就労継続支援においても同じように在宅勤務を取り入れる事業所が増えてきました。本記事では、就労継続支援の在宅勤務について、どのような仕事ができるのかを解説しています。在宅勤務の注意点も紹介するため、ぜひ参考にしてください。
就労継続支援事業所での在宅勤務は可能です。厚生労働省の「就労障害福祉サービスにおける在宅でのサービス利用にかかるガイドライン」では、アンケートに回答した5,295の事業所のうち、利用者の自宅等において訓練や生産活動等何らかの支援を実施した事業所は全事業所の約2割という調査結果が出ています。
就労継続支援事業所で在宅勤務を行う場合、以下2つの最低条件をクリアしている必要があります。
市町村の判断基準ははっきりとしていませんが、障がいによって通勤が難しいという理由により在宅勤務を認めるケースが多いようです。また市町村によっては在宅勤務を許可していない場合もあるため、市町村ごとに確認が必要となります。
また就労継続支援事業所で在宅勤務を提供する場合、在宅勤務中は支援者と利用者で毎日やり取りすることがガイドラインで決められています。業務開始・終了の連絡のほか、業務指示や報告などがある場合に連絡を取ります。
在宅勤務を提供している就労支援事業所では原則、月1回以上は支援者が自宅訪問または利用者が通所することで支援を評価しなくてはいけません。ガイドラインは義務ではないためすべての事業所がこのように行っているとは限りませんが、月1回の訪問または通所が難しい場合、在宅勤務を提供してもらえない可能性があります。
就労継続支援事業所の在宅勤務では、幅広い仕事内容が用意されています。
例えば製造や組み立て作業の仕事であれば、部品の切り出しや組み立て・仕分け、製品・商品の仕分け・梱包、広告や印刷物の折り込みなどです。オンラインで接客ができるサービスを提供している事業所では、Wabページ作成やWebデザイン、アプリ作成・メンテナンス、システムの運用保守などの仕事内容が行える場合もあります。
パソコンを使う仕事内容の場合、事業所によってはパソコンを貸し出してもらえます。事業所によって取り扱っている仕事内容が異なるため、気になっている事業所の公式ホームページをチェックするか、直接問い合わせてみてください。
自宅で作業ができる在宅勤務ですが、いくつか注意点があります。
事業所で作業をする場合、困ったことがあれば近くにいる支援員が声をかけてくれますが、在宅勤務ではわからないことがあれば自分から確認しなくてはいけません。電話がつながらなかったりメールの返信が遅かったりすると時間差ができてしまいます。事業所での作業よりも情報連携がとりにくい点は注意点として押さえておきましょう。
在宅勤務で行うオンラインミーティングがストレスになってしまう可能性があります。自分の顔がずっとカメラに映り、自分を意識して疲れてしまう恐れがあるのです。相手の顔が画面にハッキリと表示されるため、対面よりも近く感じてストレスを感じてしまう人もいます。
在宅勤務は自己管理が必要になります。自宅での作業を仕事と私生活で切り替えられないと、規則正しい生活ができなくなる可能性があるのです。自己管理が苦手な方はストレスになる可能性があるため注意しましょう。
ここではA型・B型就労継続支援施設を運営し、幅広い仕事(作業)を用意している、皆さんにおすすめしたい佐賀県の就労継続支援施設(2021年6月調査)をご紹介します。作業内容や魅力などを解説するので、ぜひ自分に合った施設を探してみてください。
パロン ![]() 引用元:株式会社パロン公式HP |
一人ひとりに応じた
個別支援計画を立てながら フォローをしてくれる コミュニケーションミスやトラブルを無くすために、指導員以外にカウンセラーを常駐させて、就労者が相談しやすい雰囲気を作っています。悩みや不満が大きくなる前に解決できるので、安心して作業に取り組めるのが大きな魅力です。 網羅している職種・作業内容
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碧生会(ReLife) ![]() 引用元:ReLife公式HP |
通信制高校と連携。働きながら高校卒業資格を取得できる
佐賀市内でReLifeというカフェを運営しており、ここが就労継続支援施設となっています。 網羅している職種・作業内容
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楠の木会(楠の木園) ![]() 引用元:きらめきプロジェクト公式HP/楠の木会 |
総合的に福祉サービスを
提供する 相談支援事業を始め、さまざまな福祉サービスを提供しています。 網羅している職種・作業内容
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ゆとり(道の家) ![]() 引用元:NPO法人ゆとり公式HP |
地域密着で地元の人の助けになる仕事
地域密着型の施設で、就労の場の提供や定着支援を行なっています。 網羅している職種・作業内容
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